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現ナマの価値 


ずっと昔、「現ナマに手を出すな」という映画が輸入されたことがあった。私は小学生の頃である。

親に、現ナマって何?と聞くと、「そんな言葉使うんじゃありません。」とだけ言われ、なんとなく、ヤーさんっぽいのかなと思っていた。その当時は、街のアンちゃんが、夏には、浴衣の袖をまくり、道端で、炭火コンロで、トウモロコシを焼いて、お醤油をかけたのを、売っていて、一度食べたくて仕方なかったのだが、買い食いは、厳禁だったし、お金も持っていなかったのだ。

だが、そんな頃から事情は変わって、昨今では現ナマは、NYでは、殆ど使わない日常だ。第一、現金で手持ちの金額といったら、$20札が主体。一枚で百ドルのお札など、銀行に行って貰わなければ、一般には流通していないのが実情だ。
高額のものは、現金では払わないのが徹底しているからだ。
日本に帰るたびに、福沢諭吉さんが、盛大に動き徊っているのをみて、圧倒されるのが常だった。

その現ナマだが、これは金融業界のネット誌、CityA.M.の今月22日の話題から。(昨今の情報秘匿の流れを受けて、今月のブログに使う写真が、ネットではどうしても入手できなかった。仕方なく自前の写真で、と思ったら、今度は、SDHCの扱いに不備があるようで、これも想定外の障碍となって、今回は、写真も入れられない状態。写真も絵も無い、無味乾燥な地文ばかりのブログとなってしまいました。お目汚し、申し訳ありません。)

題は、「現金なしの取引が増え続ければ、いづれ現金不要の社会となるのでしょうか?」というフォーブ誌の問いに、答えて、イエスと言った人の意見。言った人は、デニス・ジョーンズ氏。〈その名もジュードーペイメント社(英国のスマホ決済会社)のCEO〉。

対して、ジョーンズ氏の意見に、ノーと異議を唱えるのは、エィドリアン・バックル氏。(ペイメント・カウンシル(英国の決済機関)の主席政策アドバイザー) さてどちらの言い分が正しいと証明されるのか。

ジョーンズ氏の主張はこうだ。
フォーブスの推測は驚くほどのことではない。後押ししている流れの主流は、低額支払いの決済にカードを使用するケースが急激に増えていることにある。TfL(Transport for Londonの略で、ロンドン市内の交通手段のネット)だけで、この6ヶ月で6千万件の決済を処理した。歴史的にこうした決済は、過去ずっと現金で行われたものである。ロンドンのバスは今や現金不要となった。この決済革命が他のマーケットに飛び火するのは、時間の問題だ、と。

さらに、この最近の展開は、実際の取引決済の初期の段階にすぎない、と言う。我々のスマホ、ポケットに入る小型pcのようなデバイスで、遠くない将来にカード不要の社会が出てくるだろう。そうなれば、金は、個人対個人でも、ビジネス対ビジネスでも、個人対ビジネスでも、デジタルで指先一つで安全に動かす時代がやってくる。.
消費者は、今の段階ではまだ現金の方を重視しているが、現金無し決済が進めば、現金で決済する頻度は、急激に少なくなるだろう、とジョーンズ氏。

一方、ペイメント・カウンシルの主管政策アドバイザーのバックル氏は、反論する。
現金不要の社会になるには、まだ、時間が掛かりますよ。今から10年後でも、消費者やビジネス業界も3分の1位は、現金決済をしているでしょう。無論現金を持ち歩いて買い物をするとか請求書の支払いを現金でするよりは、カードやオンラインの決済を選ぶ人々は確実に増えていますが。

そうした方向にシフトする傾向はありますが、それでも、街の人々にとっては、やはり現金は王様でしょうね。金融の全量から言えば、消費者は、買い物の半分以上は現金で支払っています。ついで、自動引き落としのカードです。こうした討論で見落とし勝ちなのは、過去20年間決済の仕方は、ずっと、我々の指先一本で、決まってきた、という事実です。我々の選択肢はより広がってきたので、当然ながら、現金を使う機会は、減ってはいくでしょう。

とはいえ、この変動にも関わらず現金は、多くの場面では、便利で絶対的信用のおける決済手段であることには違いありません。現在の処、まだ当分は、現金が幅を利かす機会は、減りそうもないですね、とのお言葉。

ウーン、これは説得力のある意見だ、と、思ったものだ。現金だろうが、カード、スマホだろうが、「お金」が必要なことは、世の中が引っくり返っても変わらない。金無しが、何枚カードを持とうが、自分が持っている金額以上の商品・サービスが手に入る訳ではない、と、カード会社からの請求書を眺めながら、納得してしまったのだった。

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