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アマンダ裁判、再判決の日、迫る 

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事件のあった家は売りに出された

このブログを書き始めたのは、2010年後半で、自分に課した大枠は、リスク管理というものだった。この主題なら、充分広く、人間社会の一コマを浅くも深くも扱える便利なテーマだと思ったからである。ブログを書き始めてから一年ほど立った時、一つの事件について、3回に渡って、ブログを載せた。(2011年10月)

「アマンダ・ノックスの罪」という題でブログに取り上げたのは、2007年にイタリアのペルジアで起きた英国人の留学生メレディス・カーチャ-の殺人事件で、その犯人として起訴されたのは、米国人の留学生で、同じ学生下宿屋に住んでいたアマンダ・ノックスという二十歳を少し越えた女性とその男友達、ラファエレ・ソレチートだった。

2009年に、彼女と彼は、それぞれ26年と25年の有罪判決を受け、服役しながら判決は不当として上告活動を続け、2011年に控訴審が行われ、その結果、逆転無罪判決を勝ち取ったのである。私のブログは、この無罪判決の背景を、3回に分けて、事件の背景を簡略に説明し、文化言語の異なる社会に住む場合のリスクについて述べたものなので、ご興味の或る方は、こちらを先に、読んで頂きたい。

イタリアの刑務所から解放されたアマンダは、故郷のシアトルに戻り、学業を続けながら、ペルジアでの服役経験と、イタリアの裁判制度の中で感じたことを「無罪を訴えながら」という本を書き出版した。そのアマンダが再度、イタリアの裁判所に上告されたのは、2013年の3月だった。

事件の被害者(英)、容疑者(伊、米、象牙海岸)それぞれ出身国が異なり、また、イタリアの裁判制度が、通常の欧州の裁判制度とは異なっている為、この再審の成り行きに世界の耳目は集まっている。但し、一旦無罪を勝ち取ったアマンダはシアトルから動かず、裁判には出席していない。イタリア人のラファエレは、外国にいたが、実際の裁判所には、父親や弁護士と一緒に出席している。また、単独犯を疑われている最重要容疑者ルディ・グイドは、既に司法取引を終えて16年の刑期に服している。

殺された英国留学生メレディスの両親や兄弟にとっては、「悪魔の儀式」で殺されたと、猟奇的好奇心の注目を浴びたメレディスが不憫なのと、一度は有罪とされながら、二審で無罪を勝ち取り、この事件のメモワールを発表して、(一説には、4億円の著作料を稼いた)アマンダを感情的に許せない、という心情がある。

また、前のブログでも書いたが、二審のペルジア検察長ミンニーニ氏の「犯人」の口を割らせる為の手段が甚だ非人道的な手法だったという批判もあった。共同犯とされたアマンダの男友達のラファエレの弁護士は、記者会見で、「ルディ・グイドについて考えてみましょう。我々は彼の単独犯だと信じています。彼が、独りで、家に忍び込み、ガラス窓を割り、金品を盗み、メレディスを犯して、殺したのだと。」と、述べている。

また、ラファエレの父親は、「今回、また裁判所に引き戻されるのは、息子にとっても、私に取っても、辛いことです。あの判決文は感情的で、ドラマを見ているみたいな気がしました。でも、我々が出席すれば、それなりのインパクトは与えられると信じています。」
「今回の判決の予想は?」と尋ねた記者には、父親は、こう言った「私は確信していますが、判決は、印象や感情では無く、事実にもとづいて下されるべきだと思っています。」
すでに、今回の上告裁判所のあるフィレンツェの裁判所では、今までの検察側が殺人理由として論じていた、「悪魔の儀式が上手くいかずに、人が死んだ」という説は、排除すると述べている。また、引退した元FBI特別エージェントは「こうした類の犯罪捜査としては、三流国以外には見られないほどお粗末な捜査です。」と言い切った。

今月30日に予定されているアマンダ、ラファエレ上告裁の判決は、英国や米国、イタリアのみならず、全世界が注目している。

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