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ネット時代の先行きは? 

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ホワイト・ハウスの中の映画館
今月21日に、「ニチベイ(日米)・エクスチェンジ」の会合に行った。ニチベイ・エクスチェンジというのは、日本文化や社会に興味のあるアメリカ人と、日本人が、時々集まって、講師を招いて、講師の専門分野の話を聞き、質疑応答したり、意見交換をする、という小さな集まりである。自称「ザツヨウ係デス」というのは、マイク・マッケナン氏で日本語の流暢なビジネス・マン。

場所は、ミッド・タウンの某弁護士事務所で、夜、業務が終了した後の会議室に集まり、マイクの音頭で、自己紹介と講師の話を聞く。今回は、クリスティとサザビーの日本美術部門で働いていた女性で、個人的にディーラーをしている、という人。根付や、武具、鍔、広重・北斎・歌麿呂・写楽の版画、など、豊富に絵図を見せつつ、そうした業界の話題で湧いた。内輪の会なので、「投資には、どのようなのがいいのでしょうね?」とか、「小物は幾らぐらいですか?」など、細々した話も出てきて、講師は、「投資としてよりも、自分が好きで集めたい、というのが、一番いいです。」と、差し障りの無い対応。

会が終わったあと、名刺交換で、私のところに若い男性が来た。イチゾウさんという方、ダイダケというサイトを運営しているのだそうで、私が自己紹介の時に、「退職してから、翻訳をして、サイトに載せたりしている」と言ったのを聞いて、ダイダケに投稿しては、というお誘いだった。帰って、早速、「ダイダケ」のサイトに行ってみたら、これは「題だけ」のことで、英語の記事を「題だけ日本語で」紹介する、というサイト。http://www.daidake.com/

成る程、こうしたやり方もあるのか、と、攫ってみたら、「アメリカの大統領の好きな映画」、という記事(の題名)があった。そのリストを見ると、
• トルーマン:西部劇(My Darling Clementine等)
• アイゼンハワー:西部劇(High Noon等)
• JFK:アクション・スリラー(007一作目のDr. No等)
• ジョンソン:西部劇(The Searchers等)
• ニクソン:戦争(Patton)
• カーター:政治・歴史(All The President's Men)
• レーガン:政治(Mr. Smith Goes to Washington)
• ブッシュ(父):戦争(Viva Zapata!, The Longest Day)
• クリントン:西部劇(High Noon)、コメディ( Naked Gun)
• ブッシュ(息子):戦争(We Were Soliders, Black Hawk Down)
• オバマ:歴史(Lawrence of Arabia)、ドラマ( The Godfather)
と並んでいる。このリスト、眺めていて、はて、戦後の大統領はこれだけだったか?という疑問が浮かんできた。それで、題だけではなく本文を読んでみた。

題は確かに、「近年の全大統領の好きな映画」である。この日載ったばかりのホヤホヤ。掲載しているのは、The Weekという雑誌である。Felix Dennisという英国人が発行者。
 
 書いているのは、ポール・ブランダス記者。以下は、その記事全文である。


 ホワイト・ハウスの映画劇場は、何処にでもある映画館と同じような造りで、涼しく、暗いが、違うのは、僅か30位の席がスクリーンに向かって低くなるよう段差をもって取り巻いていることである。
無論、これは普通の映画館ではない。席はずっと上等で、柔らかく、真紅のアーム・チェアで、カーペットも深々としている。更に、一番前の席には足置き台まで?そりゃ居心地もいいだろう。しかも、だ。足置き台に載せる足が、米国合衆国大統領のであれば、尚更。

映画館に行く、というのは非常にアメリカ的娯楽だが、ホワイト・ハウスという一般お断りの場所で映画を観るというのは、凄く特別なことだ。大統領と映画との関わりは深い。最初に、上映されたのは、ウッドロー・ウィルソンの時代で1915年である。残念なことに、上映されたのは、D.W.グリフィスの「国家の誕生」で、ク・クルクス・クラン(KKK)を賛美する映画だった。ウィルソンにとってはビックリの選択で、後に、自分は見るまで、そんな映画だとは知らなかった、と述べた。ウィルソンが見た映画については全米に亘って報道されたが、彼の名声にキズがついた訳ではない。多分ウィルソンは、「国家の誕生」という名前から、独立戦争の映画だと思ったのだろう、と。

ウィルソンの時代には映画館としては無かった。彼は二階のホールウェイで映写されたのを観たのである。現在は、東ウィングの1階にあり、元フランクリン・ルーズベルト(FDR)の更衣室だったのを改装して、1942年に作られた。大恐慌そして、第二次戦争の時代には、映画は何百万の国民にとって、現実逃避の手段であり、FDRにとっても同じだったろう。彼はミッキーマウスの漫画を好んで観たと知られている。

故郷を偲びたい大統領にとっては、西部劇が好まれた。ミズーリ州の人気大統領ハリー・トルーマンはヘンリー・フォンダ主演の「荒野の決闘(オーマイ・ダーリン・クレメンタインの歌で有名)」がお気に入りだった。

ドワイト・アイゼンハワー大統領は、映画劇場を多様に使った最初の大統領で、アビレーン(テキサス)出身の彼は、カウボーイさえ出てくれば、ご機嫌だった。1950年代の映写技師だったポール・フィッシャーは、アイクの観た映画の題名を密かにリストに書き止めていたが、8年間の間には200以上となったという。彼によれば、アイクのお気に入りは、「真昼の決闘」だったという。第二次世界大戦の時のアイゼンハワー将軍は、正義と謙譲で知られていたが、この映画に出てくる小さな町の保安官(ゲーリー・クーパー演ずる)が、悪い奴らを自分で退治する姿に、恐らく自分を投影させていたのではないだろううか。

チャキチャキで若いジョン・F・ケネディは、スリラーが好きだった。ジェームズ・ボンド・シリーズの最初の「ドクター・ノー」は、殊にお気に入りだった。JFKは女癖の悪いことで知られていたが、007が美女を次々ベッドに引き込みながら、同時に世界を破滅から救う姿に我が身を重ねていたのだろう。だが、ケネディの観た007は「ドクター・ノー」だけである。次作の「ロシアより愛をこめて」は、ホワイト・ハウスで1963年11月23日に上映されたが、この日は、ケネディはテキサスのフォート・ワースに居て、翌日、ダラスで、暗殺されたのであった。

リンドン・ジョンソン(LBJ)大統領のお気に入りは、ジョン・ウェイン主演の「捜索者」だった。だがジョンソン大統領は、余り映画に関心が無かった、自分が主役でなければ。実際、LBJは、ケネディの後を継いで、アメリカ国民に自分を印象づける為、US広報局に自分の映画を制作するようにと命じた。この10分の短い映画は、語り手がグレゴリー・ペックだったが、酷く退屈だった。だが、ホワイト・ハウスの劇場では、LBJが何度も繰り返し見入っていたとして知られている。

リチャード・ニクソンは、実際よりも大きく描かれている偉人の映画が好きだった。彼の好みは第二次世界大戦時のパットン将軍の誇張伝記的映画だった。ニクソン氏は、この映画を少なくとも6回以上見て、その幾分かは、ベトナム戦争時に、米軍のカンボジア侵攻を命じた遠因となったと信じられている。

ジェラルド・フォード大統領の時代は、映画館はほとんど開店休業の状態だった。「オレは映画は好きじゃないんだ。」と書いている「昔っからね」と。だがコメディや、ミュージカルは、「肩が凝らないから」嫌いではないとは言ったが、好きなのはどれか、という問には答えなかった。「嫌いじゃないけど、他の娯楽があれば、映画じゃなければ、というほどではない」と。

歴代大統領の中で、誰が一番映画を観たか?ロナルド・レーガン、と思うだろうか?彼は、それほど観なかった。正解は、ジミー・カーターである。ホワイト・ハウスの記録によれば、4年間に480本観たという。これは、週に2.5本の割合だ。最初に観たのは、「大統領の陰謀」で、ウォーター・ゲイトのスキャンダルでニクソン大統領が失脚した事件の映画である。また、彼は、ホワイト・ハウスで、アダルト映画(成人・ポルノ)を観た最初の大統領でもある。「真夜中のカーボーイ」で、今ではどうということもないシーンだが、1969年では、観客は、セックス・シーンとヤクのシーンに衝撃を受けたのだった。(カーター氏が観た頃は、レーティングはRになっていた。)

レーガンは?ハリウッドに30年も居て、多くの映画・TVに出演し、多くの俳優と共演し、ボンゾというチンパンジーとも一緒に映画に出た。だが、ロナルド・レーガン氏自身の言葉を借りれば、彼の人生の役割は、大統領であること、だった。大統領も夫人も(彼女も以前は女優だったが)映画はホワイト・ハウスでは殆ど観なかったが、キャンプ・デヴィッドでは良く観た。二人共クラシックが好きで、昔からの友人ジミー・ステュアートの「スミス都に行く」などを観た。また、レーガンの誕生日などには、自分の出演した映画を見ることもあったという。

レーガンは、また、執務時間でも映画を観たようである。ヴァージニア州のウィリアムスバーグでの経済サミットでは、或る朝、主席補佐官のジェームズ・ベーカーに、前夜渡されたブリーフィングをキチンと読んでいない、と言った。ベーカー氏が何故ですかと聞くと、レーガンは「テレビで、サウンドオブミュージックをやっていたんでね。」と答えたという。

ジョージ・H.W.ブッシュは、映画に影響を受けやすいタイプだったようだ。テキサスの石油会社は、1953年に、彼の支援の元に掘削営業をはじめたのだが、ザパタ石油と名付けられた。前年のマーロン・ブランド主演の「ビバ・ザパタ」という映画から採ったものである。ブッシュは、第二次世界大戦の海軍のヒーローだったが、ノルマンディー上陸作戦を描いた「史上最大の作戦 」を好んで観たという。

ビル・クリントンの最も好きな映画の一つは「真昼の決闘」である。報告によれば、17回観たという。スティーブン・スピールスバーグ監督の友人でもあって、「シンドラーズのリスト」のようなホロコースト映画も見た。だがこの第42代大統領は、「裸の銃を持つ男」のようなコメディも好きだった。

ジョージWブッシュの映画鑑賞は、9-11後の困難な時期を反映していた。アメリカは、アフガニスタンやイラクで戦い、ブッシュは、「ワンス・アンド・フォーエバー」とか、「ブラックホーク・ダウン」といった映画を観た。彼はまた9-11の攻撃報道の映画「United 93」という映画なども主宰上映させた。とはいえ、以前テキサス・レンジャーの経営者であったブッシュは、野球を扱ったクラシック、「フィールド・オブ・ドリームス」も好んで観た。

オバマ大統領はどうか?以前、彼はケイティ・コリック(女性アナ)に、「映画は好きですよ。」と語った。「題名で直ぐ判ります」と言った中には、「アラビアのローレンス」とか、「ゴッド・ファーザー」も入っていた。
オバマ氏を含めて、多くの大統領が好きな映画として挙げた中には、ボギーとバーグマンのあの不朽の名作「カサブランカ」があった。カサ・ブランカは、文字通り訳せば、ホワイト・ハウスである。
*******

以上を読んで、面白いと思ったのは、「題だけ」で、多くの記事を攫ってみれば、昔会社の女子社員がやらされていた、業界関連記事の切り抜きは、不要になるかも知れない、ということだ。面白いと思ったら、プリントせずにそのままファイルにしまえばよい。(但し、各ファイルの名称は気をつけないといけない。「題だけ」というのは、本当に「題だけ」しか無いので、似た記事の場合は紛らわしくなるかもしれない。)

また、「題だけ」では、「原文の分からない英語は下のコメント欄で聞いてください。投稿者かその他ユーザーが回答します!」と、英語の勉強も手伝ってくれるようである。自習も出来る。

面白半分に、今回の記事に基いて、リストに追加情報を入れてみた。各大統領が、民主党か、共和党かの別である。すると、何と、  
共・ニクソン    :戦争(Pattonパットン大戦車軍団 
共・ブッシュ(父) :戦争(Viva Zapata! 革命児サパタ
              The Longest Day史上最大の作戦 
共・ブッシュ(息子):戦争(We Were Solidersワンス・アンド・フォーエバ
              Black Hawk Downブラックホーク・ダウン 2001)

戦争映画が好きなのは共和党の大統領に偏っているように見えたのである。無論、偶然かもしれないし、戦争映画が好きだということが好戦的である、という訳でもない。 だが、ブッシュ父子のように、共に戦争映画が好きな大統領もいる。これは、共和党員に銃規制を嫌う人が多い、という一般的な印象を裏付けるものなのだろうか?

その内、大統領戦の時に、候補者に、好きな映画のジャンルは?と聞くジャーナリストも出てくるかもしれない。
ダイダケのネットは、見方によっては、今までに無かった視点を多面的に提供してくれるのかもしれない、と思ったのだった。 同時に、電子の時代であっても、アナログ丸出しの、イチゾウさんとの対話から、こうした発展になる、という、意外とデジタルの時代を支えているのはアナログか?など、年寄りとしては、ウィッシュフル・シンキングな思いも。

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