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政治家の立ち位置 

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田中真紀子さんが文部科学相に就任した時から、何時何があっても驚かない、と、思っていたのだが、フジサンケイニュースで、“『真紀子節』封印し「安全運転」の田中文科相 「薄気味悪い」「いつまで持つか」の声も“という記事が出た。今月13日である。

内容は、以前、外務大臣に就任してから外務省で起こした様々な軋轢や騒動を識っている手前、文部科学省の人達が戦々兢々としていたが、「案に相違して」大人しい、という記事である。
とはいえ、記事を読むと、田中氏に無理やり言わされたような感じも漂ったが、こちらの省については、◯◯と持ち上げた、とか◯◯と“殊勝”に語りかけた、が、「意外なほどの『安全運転』に、文科省内では歓迎の声の一方で『薄気味悪い』『いつまで持つか』といった根強い不安も聞かれる。という記事。署名無し。

思うのだが、こうした、主観の入る形容動詞や動詞(イタリック)は、他人の気持ちを慮る床しい日本人の好みなのだろうが、「社会の木鐸」を標榜する記事としては、些か公正さを害うのではないだろうか?報道者としては、仮に記者自身の好みに合わないとか、個人的に過去の経緯があったとしても、それを記事にすることについては、慎重になるべきだろう。

と、書いていたら、あら、NYタイムズの記者が、今度の大統領選のミット・ロムニー氏について、似たようなトーンの記事が。。。

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こちらは、オバマ現大統領と挑戦者としてのロムニー氏との10月16日の2回目の集会討論(前回は、10月3日)である。記者は、ピーター・ベイカー氏。最初のディベート(デンバー)の時は、オバマ大統領は、大人しく、礼儀正しくしており、ロムニー氏は、CEO気質丸出し(お前はクビだと言わんばかり)、という印象だったのだが、2回目については記者はこう書いた。

「(オバマ氏の)火曜の夜の戦略は明らかだった。ロムニー氏の性格と、彼が信頼出来る人柄かどうか、税制と中絶の争点について氏の本音を引き出し、真実を語っていないということを公天下にすることである。幾度もオバマ氏は、同じステージに立つ男が本当に共和党の支持を得た極めて保守的な人間なのかどうか、化けの皮を剥がそうとした。」と戦略変更したと述べる。更に、「オバマ氏は、ロムニー氏を、石油会社の手先で、中国に甘く、移民に厳しく、リビアについては無知で、銃規制とエネルギーについては2つの顔を持つ信用出来ない男だと決めつけた。デンバーでは使わなかった論戦で、ロムニー氏のビジネス経歴、個人資産を攻撃し、後半には、国民の47%は政府(の金)に頼り過ぎている、という発言さえ取り上げた。」(訳注:共和党の寄付集めの晩餐会で(一人5万ドル-4百万円相当の会費で当然富裕層のみ出席)ロムニー氏が調子に乗って話したのが漏れて大騒ぎになった発言である。)

最後には、「『ロムニー知事は、五項目のプランなど、持って居ない。』とオバマ氏は断言した。『持っているプランは一つだけ、富裕層を優遇することだ。』」と。

今回は、集会形式で、ディベートではなかったが、それだけに二人の「民衆の中に放り込まれた政治家」がどう反応するか、という試金石でもあった。だから「生身」の人間が表に出てしまう。記者としては、一番難しい記事になる。
最終回は、22日のディベートだから勝負は、まだついてはいないが、記者の立ち位置と、候補者の立ち位置、そして観衆の立ち位置、それらを冷静に描いて、読者が自分で判断する、そうした新聞の意思が見られる記事であった。

そして、今日21日の自由意見論説員の一人、モーリン・ダウドさんは、こう書いた。
「ウォールドーフ・アストリア・ホテルでの恒例のアル・スミス記念チャリティー(訳注:NY知事で、最初のカトリック教徒の大統領候補者だったアル・スミスを偲んで、大統領選の年にウォールドーフ・アストリアで、両党の候補を招きチャリティー・ディナーをする)の宴会場では、オバマ、ロムニーの両氏がそろったが、ロムニー氏は、演説で曰く、『オバマ大統領と私には、戦場に立つ者として、時には寄りかかり、時には慰め合う、お互い無しでは一日たりとも過ごせない人がいる。私には、美人の妻アンが、彼には、ビル・クリントンが。』これは笑いを誘ったし、効いた。」

続けて彼女は、「これは、民主党の、『最初の黒人の大統領』と言われたビル・クリントン氏になぞらえれば、オバマ氏は『最初の女性大統領』と言われかねない、言わば、たっぷりクリントン・サンドイッチで、一期で終わりとなるのだろうか?」と辛辣だ。

もう、「社会の木鐸」という思いあがりは辞めて、事実報道とその分析に徹すること、これが今の日本の読者の歓迎する方向なのではないかと、日本の新聞以外のネット情報を見ればそう思えてならないのである。

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