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混沌日本の未来 

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東日本大震災以後、当初のショックから立ち直るのは、世界の国々から賞賛の嵐が巻き起こるほど、「日本人」への評価は高かった。アメリカ人は、コイツは出来ると思えば、惜しみなく褒め(ナデシコを見よ)、自分も習おう、ということも率直に言う。国民については、世界中で高い評価を得たものの、その後の政府の対処については、残念ながら、「お粗末」というのが大半だろう。
ここで、各国の尻馬に乗り、「政府はお粗末だ」というのは、もう、日本では飽きるほど新聞その他のマスコミで見ているから、言わない。ここでは、何故そうなるのかを考えてみる。

こちらも、防衛省航空幕僚長であった田母神俊雄(空将)氏の2008年末に発表された所謂田母神論文から始まって、昨年の9月中国漁船衝突事件の一色正春海上保安官の映像の公開、また、昨年10月の参院予算委員会で、質問に立った自民党の小野次郎議員に対する仙石“恫喝”がYouTubeに載って有名になったが)、経産省の大臣官房付の古賀 茂明さんの発言を始めとし、福島第一原発事故以前にも、既に、内部告発という形を取りながら、国民に、問題の本質を問い始めた方々がいた。(これらの方々の発言を検証することで、トンネルの向うに光が見えてくるだろう。)

今回の大震災、福島第一原発の処理問題は、むしろ、底流で、日本人の多くが持っていた基本的な疑問が、最早、個人の心の中の素朴な疑問ではなく、日本という国のあり方に国民が疑問を持ち始め、原発は、むしろ、それを公にするきっかけを与えたものではないか。税で解決すべきかどうかも含め、その代償が最終的にどの規模になるのかは未だ判らないが。

今年5月に出版された「日本中枢の崩壊(東電処理策も含めて)」(講談社)で古賀さんは、官僚システムの実に多くの大事な問題を提起しているが、私の限られた体験で、やっぱり、と思った一つは、「経産省と大企業の美学が作った高コスト体質」についての話だった。実は、日本で大事だとされる「摺り合わせ」は、私の仕事の中でも、若手を教育する時、兼ねて強調してきた点であった。お客様から問題をもらった時、その方・部署だけを考えて解を出すのでなく、他の部署・組織との「摺り合わせ」を大事にしないさいよ、という具合に、指導していたからだ。

摺り合わせが悪いのではないが、古賀さんの話のように、これを製造過程で過度にした場合、現実に不具合が無くても余計な調整が必要となることはままある。私が記憶しているのは、ある営業倉庫会社の方に、その会社は日本の書籍なども扱っていたのだが、こう言われたことがあった。
「なぁ、宮平さん、日本では安い文庫本でも、印刷する時は、ページ数は、下のど真ん中にくるようにするんでっせ。ページ数が表と裏、全く同じところにこなくて、なんの不具合があるんや。こっちのペーパーバックは、右か左の端っこに入れるから、ど真ん中に調整なんて、誰も思いつきもしまへんで。」

品質を落とさずに、官庁の「美学」から卒業する時代に私たちは来ているのではないか。幸い、今はネットで怒涛のように各界の識者が論陣を張っている。そうしたサイトを次々見ていくだけでも、今、問題の大きさに圧倒されている。


****** 
(最後に、前回のドミニク・カーン氏騒動の記事の中、フランスでの「強姦事件」は、「強姦されそうになった事件」の誤りです。訂正の上お詫び申し上げます。8月22日訂正済)

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